うぇぶまけ給水所|content="noindex"

日々の思考の給水所。人生論がお好きなマーケターさんはごひいきに。

★最初の火

とある社長さんと会う機会があり、スケールの大きさに気圧された。

小さな火が燃え広がっていくように、価値は価値を呼ぶ。大きな価値へと燃え広がっていく。重要なのは火種だ。人にわかる、火種だ。

有名大学卒や人脈。何らかの実績は、人の目に見える。貨幣とはいかないまでも、万人に共有される価値となり、火種になる。

火種は人によってライターかもしれないし、縄文人レベルの火おこし機かもしれない。人それぞれ、自分の望む火を起こすまでの「努力」に程度の差がある。

努力という言葉は無意味なものだと思っているけれど、人に認められなくてもひたすら火がつくその瞬間に向かって自分を信じてやりぬくことは、おそらく努力という言葉にもっとも近いものなんだろう。

いまや数百億の企業のトップである「彼」には実績はなく、さらにいえば日本人ではない。貧しい街に生まれ日本にやってきた、どこにでもいる留学生のうちの1人だった。

学歴はあったが実績などない。肩書による信頼も普通の日本人以下だっただろう。そんな中で数千万単位で持ち出しの事業を行った。「逆境」を超える―そんな言葉がよく似合う、色黒の謙虚な男性だった。

サーフィンではいったん波に乗ってしまえば、いかにバランスを崩さないかという勝負になる。波に乗るまではひたすら波を探る。海の呼吸と一体化するために、どこか遠くからやってくる波のリズムに心を傾ける。ただひたすら。

サーフィンでも火起こしでも、その瞬間がくるまでは人に馬鹿にされるかもしれない。望む言葉は得られないだろう。何やってんの?と馬鹿にされることもあるだろう。

関係ない。それでも自分をちゃんと見てくれている人がいる。そして何よりも自分のことは自分が一番よくわかっている。

媚びる必要もない、憧れる必要もない。不足を嘆く必要もない、謙虚になる必要もない。火を起こす前だって、火を起こした後だって。波に乗る前だって、波に乗った後だって。状態は複合的に組み合わさっていて、同時に「ただ今」に存在している。

今が一番最高なのだ。かみしめて生きよう。

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