「転承結」の独自解釈
「起承転結ではなく転承結」?
バックリンカーさんのブログで「文章は3,000文字。起承転結ではなく転承結で書く」とあった。高尚すぎる。教えが深すぎる。
なんなんだ?
起承転結じゃなくてテンショウケツ・・・?テンショウ…ケツ?お尻?
テン…ショウケツ…ショウケツ…
(・・・)
無い頭を17分もの間ひねった。
で、あたまヒートした。
「転」「承」「結」を独自の解釈で言い換えるなら、
転は独自視点(フック)
承は伏線
伏線を回収して結
ユーザー視点に立つなら
転は「えっ?どゆこと?」
承は「うん・・どう繋がるんだろう?」
「なるほどwそうかもね/納得したw」が結
これが17分の脳みそヒートと引き換えの「答え」だ。
タイタニックの紹介、どちらが興味をそそられる?
実験してみる。( )で囲った部分は女性がしそうな反応。
- 貧乏人のイケメンと、お嬢様の美女がいた。2人は同じ船に偶然乗り合わせ、些細なことから恋に落ちる
(ほうほう) - お嬢様にはフィアンセがいたけれど、身分の違うジャックと恋におちた
(そーなんだ) - 2人をのせた豪華客船は、真夜中の大西洋で氷山にぶつかった
(えー!) - ジャックとローズは海に投げ出され、助けを待ちながらもジャックは凍死してしまう
(だよねー(あー、お腹減ったなぁ))
これが起承転結。
次は(起)転承結。
- 貧乏人のイケメンジャックとお嬢様令嬢のローズが豪華客船に同乗して、2人は恋に落ちていく
(うん) - ただ途中で客船タイタニック号は氷山にぶつかって真夜中の大西洋に沈むことになる
(えっ!?ちょっと待ってwwwそれどういうこと!?!?) - 実はお嬢様にはフィアンセがいて、彼は身分が高いから救命ボートに乗り込めた。それでもローズはジャックと海上に放り出されることを選んだ
(そうなんだあああああ!!!えー、それでどうなっちゃうの?) - 海上でジャックは凍死。ローズは木材の上に載せて、自分は海の中で死んじゃうんだよね。
(えー、かわいそうに・・その映画みたい!)
話の展開が圧倒的に早くてリズミカルで、情報が生き生きする。
対ユーザー心構え
期待なんかしちゃいない、ちょっと覗いただけ
そもそもユーザーはサイトに何の期待もしていない。それにあんたの話を聞くとも言っていない。初見で判断するのは「このサイトを読むかどうか/このサイトは読むに値するかどうか」ということ。それだけだ。
Web siteは、コンテンツありきだ。面白いコンテンツか、そうではないか。役に立つコンテンツか、そうじゃないか。全てはここ。
転の独自性=オリジナリティーってようするに、独自の経験や独自の見解のことだ。これがあるからユーザーは読む気になる。記事というコンテンツに興味がわく。
長ったらしい前置きはなぜいらないのか?
創生期のサイトでは競合コンテンツの後に見られる可能性が高い。ユーザーは既に悩んでいて、他の記事も目にしている。「起」の部分はすでに感じているんだから、もう余分な前置きはいらない。
それなのに半人前アフィリエイターは
いやいやようこそいらっしゃいました!このたびはどうも。いやぁ…と言う問題がございまして…これは大変共感できる所でありまして…うんぬんかんぬん…では本題でございますがまず定義から…
なんていっちゃう。自分がまだ整理しきれてないもんだから、ヘマをする。当然ユーザーは離れる。勝手に「ページに来てくれたということは読んでもらえる」と勘違いして退屈な文章を書けば、結果は見なくても分かる。
"記事とデート"の共通点
デートの約束(記事クリック)はゴールでは無い。
デートに向けて気持ちを盛り上げてあげること、デートの前に伏線を張っておくこと、関係性を固めておくこと…こういったことがあるからこそ当日のデートが成功し、あわよくばお持ち帰りまであるのだ。
もしデートでつまらない話ばっかりする男なら、していれば当然CV(キスやチュー)にはたどり着かない。どころか直帰率は上がるし(今日実は予定があるんだ☆)、離脱率は上がる(あっ、友達と約束あるんだった☆買い物行きたいんだった☆)し、滞在時間は当然下がる。結果、ページの評価は伸び悩む。しかも女性間で評価を共有される(Googleを介して)。
「転」とは「奇想天外」に通ずるものがある。ユーザーが「えっ?どういうこと?」「そうなの?なんで?」「ほんとにそんなことあるの?」と感じ、一瞬で差別化する。
1.俺らは今出会った
2.お互いに気になっている
3.でも俺は来週から2年間海外へ行く
4.だから付き合えない
よりも
1.俺は来週から2年間海外に行く
と先に伝えて、
2.確かに俺もお前のこと好きだしお前も俺のこと好きだろ
これが承、
3.だけど付き合えないんだ
結論。
こっちの方が引き込まれないか?
どういうこと?と感じさせ困惑不安戸惑い混乱疑問を与える。そういった引っかかりを解消することがすでにユーザーにとってのメリットになっている。直接的に記事を読むことでこんなメリットがあると伝えるよりもずっといい方法だ。
追記
AIDAの法則とかこんな感じだと思う。アテンション、興味、欲望、行動。。