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なぜASPはアフィリエイト事業をしないのか

アフィリエイターであって、ASPではない理由

余談だけど、なぜASPはサイト構築を自社で行わないんだろう。なぜ業務に制限をかけて、広告主の開拓や提携、LPコンサル事業に留めているのか。アフィリエイターと一線を引く理由とはいったい何なのか。

最大の理由は「立場が違うから」

その理由は簡単で、アフィリエイトは本来「販売主とは全く無関係の他人がやらないと意味がないから」だ。アフィリエイトは確かに儲かるかもしれない。しかし「自分が商品に関わっていない」体を装ってプロモーションするのはやっぱり具合が悪い。

たとえば、会社の同僚が「この商品いいよ!」と勧めてきたサービスが「実は、彼のサービスだった」と分かったら?誰もいい気持ちはしないだろう。

自分の家で勝手に報酬順に商品を紹介することは構わないけれども、Googleの管轄するWebサービス内で全てのサイトが金銭的インセンティブにもとづいて商品の紹介をしていれば、Googleは黙ってはいない。

結局なにかっていうと、ステマしてでも売り上げを伸ばしたい広告主がいて、その責任をASPからアフィリエイターへと流しているわけだ。だからASPは決してアフィリエイト事業には手を出さない。今度ASPの偉い人に会ったら実際にきいてみるけど。

サクラとアフィリエイトの共通点

アメ横でサクラをつかって時計を売っている店。彼らの場合は文句を言う人もいないし、実態が分かっても笑い話になるだけだ。でも売れる。このシステムをビジネスモデルにしようと思えば

  • サクラと相性のいい商品の売り上げをのばしたい売り手
  • サクラになってでも金を稼ぎたい個人
  • 店とサクラを繋ぐ仲介人

さえいればいい。クライアント―ASP―アフィリエイター と同じ構図だ。それで商品を買う客さえいれば、商売が成り立つ。

サクラとアフィリエイトの相違点

ユーザーが参考にするメタ情報の違い

サクラの場合は、人だかり。つまり注目するかしないか?という部分に働きかけるパターンだ。

アフィリエイトの場合は、Webサイトだ。これは色んなパターンがあって

  • 露出頻度
  • サービスに関する情報量
  • 視点の差
  • 紹介している人のバックグラウンド
  • 他社との比較

みたく色んな情報があって、だからこそアフィリエイトは「マーケティング手法」として定着している。色々挟むからわかんなくなるんだな。シンプルにいえばステマ商法。

これはバカにしてるわけじゃなくて、ぼくはTwitterのRTとMLM(マルチ)に働く人間心理は同じだと思っていて、それと同じレべルの話だ。悪いとかいいっていう話じゃない。けど、上場企業としてのASPアフィリエイトに参入する都合が悪いってのはこういう理由だ。

んでアフィリエイトの戦略論になるんだけど「これはいいですよ!」というだけでは売れない。当然。だってあなたに何も期待していないからだ。信頼もしてない。

この壁をぶち抜くには

  1. ユーザーに(買わせる)判断をさせるための情報を提供し「ありがとう」といわれるか
  2. 発信者のブランディングを構築し「この人共感できる」「この人自分と一緒だ」「この人なら信頼できる」と思わせるか
  3. そもそも判断に比重を置いていない浅い層を相手にするか

実際プル型のアフィサイトで2をするなら、自分の商品を持って情報商材やコンサルを売った方が早いので、3をメインに2で差別化する戦略になる。

つまり、買おうという判断をさせるのは上野の場合にはプロの販売員だが、アフィリならぼくらが多かれ少なかれマーケの役割を担わないといけない。集客だけじゃだめってことだ。

「売れる商品を売れ」というのはこういうことだ。自分が売れなくても、サクラ役で店に並んでさえいれば売れる。他人が買っていく。それでいて成果型報酬というのだから笑ってしまう。さっさと販売貢献度を測る指標を入れようぜ。

 

その他の理由

そもそもSEOがメインの集客となるため不確実性が高い。また常に相対的な評価できまるため、施策の最適解が一個人の中にしかとどまらず、アフィリエイトノウハウの集約率があまりに悪い。場合によっては一個人が会社をやめてアフィリエイターになればそれで終わりだ。だから会社の事業としては向かない。

まさか「法人化しているアフィリエイターもいるじゃないか」という反論は飛んでこないと思うが、一応これについて答えておくと、動くお金が大きいから税務表記上は法人として事業を行っているだけで、そこに企業としての技術はない。人を雇うのは個々人の勝手だが、アフィリエイト屋としてのバリューは個人の中にしか存在しえないため、どうしても他人に任せることができない領域が存在する。まさに職人だ。

というわけで、企業と職人は別物だという話。会社は世界一の靴職人を創れないのである。

 

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